中絶手術後に体に起こる様々なこと

中絶手術後の「症状」

中絶手術後に起こる事って?

3つの症状

人工妊娠中絶というとても負担が大きい手術の後には、当然大小さまざまな後遺症が引き起こされます。

手術後の後遺症は主に身体的なものと精神的なものに分かれます。

身体的な症状であれば主に感染症、子宮頚部の損傷、手術時の麻酔の副作用による頭痛や目眩、吐き気などがあります。

精神的な症状は、気分が落ち込む、感情の起伏が激しくなるなどが見られます。

では具体的にはどのような症状があるのでしょうか。

身体的な症状:直後~数週間

手術直後は、麻酔の影響で頭痛や目眩、吐き気が出ることが多くあります。

翌日には治まることがほとんどなので安静にしていれば問題はありません。

また個人差はありますが、術後数日は腹痛(生理痛)のような痛みが出ることもよくあります。

これは子宮が収縮して元の状態に戻っていく過程に起こる痛みで、出て当たり前のものなので心配は要りません。

気になる場合は市販の痛み止めで対応しても問題ありません。

また発熱で体にだるさを感じることもありますが、熱が38度以下の場合は安静にしながら経過を見ていきましょう。

希なケースですが、痛みが強すぎたり、38度以上の高熱が出る場合は、子宮内感染を起こしている可能性があります。

精神的な症状:直後~長期間

手術直後から長期間に渡ってあらわれる後遺症としてよく見られるのが、精神的な症状です。

気分の落ち込みや、思い出すと涙が出るということは手術経験者にはよくある症状です。

さらにそれらが悪化して引き起こされるのが、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)です。

手術後にみられるPTSDを『中絶後遺症候群』と呼んでいます。

特にティーンエイジャーやパートナーと離別した人に多いとされています。

このような症状は中絶手術体験者の『約20%』が体験しているということもわかっています。

産婦人科では、体のケアの方が主になることもありますが、もしも精神的に助けを必要とする場合にも、十分に相談に乗ってくれるはずです。

うつ病などになる前に早めに、医師に相談をしてみることも大切なことです。


主に二種類の症状を紹介して来ましたが、症状の度合いは個人によって差があります。

症状に心当たりがあり不安な場合は一人で判断せず、

医師と相談しましょう。

中絶手術後の「生理」と「性行為」

中絶手術後の生理及び性行為可能時期の目安

中絶手術後の生理は人によってばらつきはありますが、大体30日から50日目の間に始まることが多いです。

性行為も術後の出血が完全に止まり、落ち着いた状態であれば可能となりますが、中絶という大きな負担がかかった後のため、医者とも相談しつつ期間を置いたほうがよいでしょう。

また、中絶手術後はホルモンバランスが乱れ生理周期の予測が難しくなるので、自分の判断を過信せず必ず避妊を行うようにしましょう。

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